名刺作りのツボ教えます

名刺作りのツボ教えます

今後10年の仕事環境と名刺について

いささか大袈裟なタイトルではありますが、名刺ひとつとっても、今後さらに厳しくなる10年を生きていくのに、重要な役割を担うはず、と思っています。
もう皆さんお気づきのことと思いますが、この10年、メディアのあり方は大きく変貌し、世論の主導権はマスメディアからソーシャルメディアに移りつつあります。
「個の時代」とも言われますね。
つまり、その中では個々の発信力が高いほど、すべての面で優位に立てるようになることは火を見るよりも明らかです。

ソーシャルメディア時代の発信力というと、人気のブログを書いているとか、ツイッターやフェイスブックで影響力があること、と思いがちかもしれません。
しかし、所詮はどれも「ツールのひとつ」でしかありません。決してすべてではない。 それよりも、強い人脈を持ちたいと思ったら、やはり最終的にはリアルの場で会って交流することが一番であり、その場で自分に興味を持ってもらうことが重要なのです。
興味もない人間のブログなんて、誰が見てくれますか?(そこそこ興味ある人のブログだって、ちゃんと毎回チェックすることなんてないでしょう?)

そしてそこでは、名刺が唯一のコミュニケーションツールとなります。 話術に長けた人なら別ですが、たいていの人は交換した名刺をもとに話をしていきますね。(そこから会話が生まれることを考えると、ソーシャルメディアのひとつと言ってもいいかもしれません。)
その瞬間に、いかに自分を理解してもらえるかが、勝負の分かれ目なのです。
例えば、「趣味、地元などの共通項があるかどうか。」「どんな夢を持っているか。」「欲しいスキル、情報を持っているかどうか。」など、相手に何か印象に残るフレーズを名刺から与えられるか?
それがなければ、そのまま名刺フォルダーにしまわれて(もしくは捨てられて)おしまいです。

要は、今後ますます厳しい世の中にあって、「この人となら気が合いそうだ。」「この人を応援したい!」「この人となら仕事したいな。」と思ってもらえる個人であることが、生き残る唯一の手段だと思うんですね。
ですから、リアルの出会いの瞬間をもっと大事にするために、小さな履歴書でありパンフレットでもある名刺の重要性は、もっともっと高まることは間違いない、と考えるわけです。

アイボスでオリジナルの名刺を作られているあなたは少なくともそれに気付いておられる方だと思います。
老婆心ではありますが、もしあなたの親しい人が昔ながらの名刺を使っているようでしたら、ぜひ「相手に刺さる」名刺の作り方や活用の仕方を教えてあげていただきたいのです。
そのことで、そのお友達にとってあなたは「なくてはならない人脈」のひとりになるはずですよ。


高木芳紀
名刺アドバイザー(日本名刺協会理事)。著書は「1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方」「営業いらずのソーシャルメディア人脈術」など。名刺をはじめ、ソーシャルメディアを活用したセルフブランディング・小さな会社の販促力アップで全国から講演依頼が絶えない。

高木芳紀
(たかぎよしのり)

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