名刺作りのツボ教えます

名刺作りのツボ教えます

名刺とフォント

名刺を作るのに、文字を印刷しない人はいません。
人により差はありますが、名前をはじめ、連絡先情報やソーシャルメディアのアカウント、キャッチコピーに肩書きなどなど、書くべきことはたくさんあります。
超重要です。

しかし、そんな重要なテキスト情報なのに、案外軽く見られているのが、フォント、そう、書体です。
情報の伝わり方は、実はこのフォントにかなり左右されていることに、お気付きでしょうか?

例えば、強調したい部分(コピーなど)は太いゴシック、ちょっとした文章なら読みやすい明朝系など、セオリーと言ってもいいほどの鉄則が実はあるのですが、多くの方がチグハグなフォント選びをしているようです。
わたくしが個人的に一番まずいなと思ってしまうのが、ビジネス用の名刺なのに、ゴシックのポップ体を使ってしまう方がたくさんいらっしゃることです。
もちろん、女性向けのやわらかい商売ならまだいいのですが、そうではない一般的な商売で、しかも大の男の人が使っていたりすると、わたくしはちょっと拒否反応を起こしてしまいます。

なんと言いますか、真剣に見えないというか、遊びでやっているような印象を与えてしまうのです。
もっと言えば、スーパーの安売りポップのように、ご自身の存在も安くしてしまっている、非常にもったいない、残念な感じがするんですね。

もしかしてわたくしだけが思っていることだったら申し訳ありません。
でも真面目なビジネスのシーンでは、なるたけポップ体は避けたほうがいいと思います。

また、文字の大きさもメッセージの伝わり方に大きく作用しますね。
ご存知の方も多いと思いますが、アニメ「エヴァンゲリオン」のタイトル。大きな明朝体でとっても印象的です。あれは元々市川崑監督の手法ですが、強烈なインパクトを残します。
一般的には太いゴシックのほうが「強調」に向いていると考えられていますが、わざと明朝体を大きめに使うのも、時には効果的というわけです。

名刺作りの際のフォント選び、ちょっと見直してみてはいかがですか?


高木芳紀
名刺アドバイザー(日本名刺協会理事)。著書は「1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方」「営業いらずのソーシャルメディア人脈術」など。名刺をはじめ、ソーシャルメディアを活用したセルフブランディング・小さな会社の販促力アップで全国から講演依頼が絶えない。

高木芳紀
(たかぎよしのり)

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