名刺作りのツボ教えます

名刺作りのツボ教えます

自分勝手なデザイン

名刺を作るときに、意識しておくべきことのひとつ。
「完全に自分の好みだけで名刺のデザインをしていないか?」
いや、むしろ大半の方が自分の好みで名刺を作っていらっしゃると思います。

「自分の名刺なんだから、個性を出すために自分の好みを出してなぜ悪い?」

ごもっともです。
ご自分を印象付けるために、頑張ってデザインされているのですから、好みでデザインされるのは大変結構なことなのですが、ちょっと考えてみてください。

それは、名刺を渡す相手のことです。

例えば、コスメ業界の方で、名刺交換するのは女性がほとんどだという男性がいたとします。
彼が、自分の好みということで、青地に大き目の筆文字で名前がドーン!みたいな名刺を作ったらどうでしょう?
別に悪くはありませんが、もらった女性のお客様としては、今後いい取引が出来そうなイメージは湧きにくいと思うのです。
つまり、渡す相手の属性を考えて、その方達の「好み」に少し寄り添ってあげたほうが、理解されやすい部分がありますよ!ということなのです。 ですから、上の例でしたら、薄いピンク系をあしらった、繊細な明朝体で作った名刺のほうが、受け入れられやすいのかな?と思います。

これは少々極端な例でしたが、渡す相手が老若男女いろいろでしたらともかく、わりと限られている場合は、ちょっと冷静になって、相手に好まれやすい要素を考えて取り入れることは有効です。
また、相手によって自分のイメージを変えたい場合もありますよね。
相手の属性が複数にはっきり分かれる(例えば売り先と買い先)場合などは、相手に応じて名刺を作り変えるのも手です。
名刺交換をしたときは目の前に本人がいますが、後でその人を探す場合には、名刺を見て思い出すものです。
そこで「第二印象」をしっかりつけるためにも、相手のことを考えたデザインというのが、必要になってくるというわけです。

高木芳紀
名刺アドバイザー(日本名刺協会理事)。著書は「1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方」「営業いらずのソーシャルメディア人脈術」など。名刺をはじめ、ソーシャルメディアを活用したセルフブランディング・小さな会社の販促力アップで全国から講演依頼が絶えない。

高木芳紀
(たかぎよしのり)

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