名刺作りのツボ教えます
名刺作りのツボ教えます
名刺あるある
先日、名刺に関してのイベントにトークゲストとしてお呼びいただいたのですが、その中でおもしろかったコーナーが「名刺あるある」でした。 つまり、普段名刺のやり取りをする中でよく発生する事柄のことですが、やはり毎日のように使うものだからこそ、みなさんいろんな「あるある」をお持ちでした。 そして、中でも一番多かった「あるある」が、「名刺交換をしただけの人から、いきなりメールマガジンが送られて来て閉口する」というものでした。 まさに「名刺あるある」ではないでしょうか。 「メールマガジンをお届けしてもよろしいですか?」と許可を得たのならまだしも、何も言わずに毎日のようにメルマガを送ってきて、しかもその内容が売り込みバリバリのものだったら、どんなに印象が良かった人でも、評価は地に落ちますね。 まるで、名刺=自分の見込み客リストとでも思っているようです。 いや、実際にそんな風に書いてあるビジネス書というのが悲しいかな存在するのですね。 だから、「本に書いてあることなら間違いはないだろう。」と、悪気もなくやっちゃうと。 世の中、悪意のない押し付けほど厄介なものはありません。 なんとか「それはやったらアウトなことですよ。」と教えてあげたくても、そういう人に限って自分より年長者だったりしてちょっと躊躇してしまうみたいな。 その結果、その人のメールアドレスはスパム行きに設定せざるを得なくなり、シャットアウトされてしまうわけです。 質の悪い著者は、それでもさらに煽ります。 「そうやってシャットアウトする人もいますが、そういう人は見込み客ではないというだけで、あなたのリストはより絞りこまれたわけですから、どんどんメールをしましょう。」 一理あります。しかし、いただいた名刺をそのまま自分のリストと位置づけるような考え方では、長く続くビジネスはありえません。 せっかく参加した交流会、何か成果につなげたいと思うのはわかりますが、他人の情報を「自分のために利用する」のではなく、自分の名刺をもっとブラッシュアップして、「わたしはこういうことで人様のお役に立てる」ということをアピールしたほうがいいのは当たり前。 「自分がされたらイヤなことは、他人にしてはいけません。」 幼稚園で習うことですよね。(笑) |
高木芳紀
名刺アドバイザー(日本名刺協会理事)。著書は「1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方」「営業いらずのソーシャルメディア人脈術」など。名刺をはじめ、ソーシャルメディアを活用したセルフブランディング・小さな会社の販促力アップで全国から講演依頼が絶えない。
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![]() 高木芳紀 (たかぎよしのり) |